さんぽみち

ケイコさんのさんぽみち

中山町の岡地区に来ています。
岡といえば最近、柏倉九左衛門家が重要文化財に指定されました。

その九左衛門家長屋門前から北へ黒塀沿いに200mほど歩くと、
柏倉喜作家の敷地内に「みんなの居場所 岡縁里(おかえり)」があります。

今日はここからケイコさんのおさんぽについていきます。

岡縁里という名前には岡地区に縁のあるひともないひとも、
どんなひとでも集える里山の居場所という意味がこめられているそうです。
若いひとから年配の方までいろいろな世代のひとが、ゆる~く、あたたかく、交流しています。

喜作家の敷地内にも蔵が残っていて片付けをしながらイベント開催もしているようです。

岡縁里では、事前におねがいするとその日の食事当番のひとが昼食をつくってくれます。
ホワイトボードに日直やいただきモノの情報。なんだか懐かしい。

今日のメニューはこちら。ご相伴にあずかります。
集金200円でまかなえるものとお聞きしましたが、大満足のボリュームです。
あつまってくる人が家で余分な食材を差し入れしてくれるのでこの値段でできるのだそう。
とてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

岡にきたらここには来てほしい。
ケイコさんが向かったのは岡観音堂。

岡の道はいりくんでいて、
くねくねと曲がっていくうちに必ずと言ってしまいたくなるほどこの岡観音さまへ続いているのだとか。

ここが“岡の真ん中”なんです。

次は岡地区の共同墓地へ。
墓石がみんな同じ方向を向いているなと思ったら、とても見晴らしの良い場所でした。
杉の木立の中に建っているお堂は阿弥陀堂です。まるで岡地区全体を見守るように鎮座しています。

ケイコさんは長年、岡に出入りしていますが、この場所は最近気がついたスポットだそうです。

地元のねこさんもご一緒しました。
途中で民家の前に立ち止まり、門のところからじっと中をみて待っている様子。
いつもごはんをいただいているんでしょうか。

ぐるりと一周まわって町並みをみてみると塀の石垣が立派な丸石の家があったり
庭先に柿や大根が干してあったり、
地元を知っている方に案内してもらうといろいろなことを知れて楽しいですね。

蔵や古い民家や黒塀もたくさん残っているようでした。

そしてまた、岡観音さまの前を通り、岡縁里へ帰ってきました。
「おかえり」って本当に良い名前です。

『岡のほん』を見せもらいました。

季節ごとに地域のひとたちで岡をめぐって写真を撮ったものが載っていて、人によって視点が違ってるのがなんとなくみえておもしろいです。
その他にも岡のあれこれが分かる素敵な一冊です。

ファイルの方にはこれまでの活動記録が載っていました。
様々な取り組みを通してこの場所ができたことが伝わってきました。

なによりこの場所のおもしろいところが、
なにかの団体で当番をまわしているのかと思いきや

「近所に住んでるもんだから、ついつい見過ごせなくて」

「なんやかんやで顔出してたら流れで」

という話で、決まったメンバーがいるわけでもなく
家族のような感覚で手伝っている人ばかり。

訪れるひともお昼を食べたら
「じゃあいってくる」「いってらっしゃい」
と本当に自分の家のようでした。

中山町へお越しの際はぜひ岡地区へ、そして岡縁里へ足を運んでみてください。

ケイコさん今日はありがとうございました。


みんなの居場所 岡縁里(NPO法人 柏倉家文化村)
毎週(火)(金)9:30〜15:00
電話 023-666-3900

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