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山寺(宝珠山立石寺)は、慈覚大師円仁が貞観2 年(860 年)12 月、清和天皇の勅許を得て創建した古刹と伝えられています。長年の浸食による奇岩怪石が残る山肌の四季折々の景観は絶景です。紅花栽培に深く関わり、比叡山との縁故から近江商人を惹きつけ、紅花交易の発展を加速させました。元禄2年(1689年)、俳聖松尾芭蕉が弟子の曽良とともに訪れて一泊し、『閑さや岩にしみ入る蝉の声』の名句を「おくのほそ道」に残しています。