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紅花商人山長谷川家の上方由来コレクション
山形市
江戸時代、紅花商人(豪商)として活躍した山長谷川家が贅を尽くして収集した上方由来の文物。現在、山形美術館で公開され、往時の紅花交易の隆盛を今に伝える貴重なコレクションである。
紙本著色紅花図 横山華山筆 六曲屏風
(県指定-絵画)山長谷川コレクション・山形美術館所蔵
江戸時代の紅花の栽培から収穫、紅餅に加工する作業や上方へ運び出す様子が分かるもの。精緻な描写が往時の紅花生産の賑わいを今に伝える。(写真左上)
紙本淡彩奥の細道図与謝蕪村筆 六曲屏風
(国重文-絵画)山長谷川コレクション・山形美術館所蔵
奥の細道の全文が墨書され、「山刀伐峠越え(尾花沢市)」などの9場面の画を巧みに配している。文中には尾花沢の紅花商人鈴木清風宅に寄り、山寺参詣を勧められたことや、山寺で詠んだ句などが記されている。(写真左下)
出羽三山巡礼句 芭蕉筆
(県指定-書跡)山長谷川コレクション・山形美術館所蔵
松尾芭蕉は奥の細道の道中、山寺から北上して大石田の河岸より最上川舟運で出羽三山に向かった。その感動を3つの句に詠んだもの。(写真右)