【神職とめぐる最上紅花の朝摘みと紅餅づくりツアーを開催しました】
レポート /「生のやまがた体験」として、山形の様々な魅力を体験できるツアーを実施されている「DMC天童温泉」さんと連携し、7/8から7/12まで「神職とめぐる最上紅花の朝摘みと紅餅作り 谷地八幡宮正式参拝とべにばな朝食付きツアー」を開催しました。
(以下、想いが強すぎて長文です。)
率直な感想は、「たくさんの方に関わってもらい、良いツアーにしていただいたなぁ」です。
このツアー、実は昨年度から動き始めておりました。「『山寺と紅花』を活用した体験型のツアーを作ろう」ということで、ワークショップを開催し、日本遺産の構成市町の役所の担当の方だけなく、各市町の「山寺」や「紅花」に関わっている民間の方にもご参加いただきました。
個人的には「何か新しい紅花の使い方を見つけられないか」と思っていましたが、いただいたご意見は「紅花栽培や紅花摘み、紅餅作りなどを体験するツアー」、「紅花と食とを絡めたツアー」、「紅花そのものの良さを知ってもらうツアー」などが多く、むしろ「昔からある山形の紅花文化を体験してもらいたい」というものでした。
そんな中、ワークショップに参加いただいていた谷地八幡宮の林さんから「参加者が摘んだ紅花を次の参加者が紅餅にして、数珠繋ぎで紅餅を作っていく」という、まさにツアーのベースとなるご意見をいただき、今回の開催に至った、というわけです。
谷地八幡宮は「山寺と紅花」の構成文化財でもあり、谷地八幡宮神職林家により一子相伝で伝承されている「林家舞楽」では紅花染め衣装が用いられています。その谷地八幡宮で林さんにツアーをご案内いただけるなんて!まさに「山寺と紅花」のストーリーを感じられるツアーとなりました。食事もツアーを開催した河北町内の「まる梅」さんで、自家栽培の紅花やお野菜を中心としたおいしい朝食をご用意していただき、参加者のみなさんに「食と紅花」も体験していただくことができました!
紅花の棘がまだ柔らかい早朝に紅花摘みを行うということで、朝6時からのツアーとなりましたが、県外からご参加いただいた方も多く、「わざわざこのツアーのために来ました!」という嬉しすぎるお言葉も…。しんとした空気の中、みなさん集中して紅花を摘み、谷地八幡宮にて身を清めた後、紅餅作りを体験されました。
早朝から紅花摘みをし、(もちろん色は落ちますが)手を黄色に染めながら紅餅を作るツアー。でも朝早くからの作業だからこそ、普段感じないしんとした空気の中、鳥の声が良く聞こえる、少しずつ気温が上がってくるのが分かる、作業後の朝ごはんが更においしい。素手で紅餅を作るからこそ、少し時間をおいても摘んだ紅花がふわっとして温かいことや、寝せた後の紅花の粘り気のある感覚が分かる。
良い所取りのふらっと参加できるツアーも魅力的ですが、今回この「大変さ」も体験いただいたからこそ、紅花により愛着を持っていただくことができたのではないかと思います。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
そして、ご案内いただいた林さん、紅花畑を使用させていただいたファームひなの里さん、河北町さん、朝食をご用意いただいたまる梅さん、ワークショップにご参加いただいたみなさん、企画いただいたDMC天童温泉さん、関わってくださった全てのみなさんに感謝申し上げます。
↓DMC天童温泉さんのアフターレポートもぜひご覧ください↓
https://www.tendodays.com/2023/07/benimochitour-after-report/