日本遺産
「山寺と紅花」

【ひなまつり2020】「やまがた雛のみち~尾花沢市~」

イベントお知らせ /

山形の各地域では、毎年お雛様の時期に、紅花で栄えた商家が上方から買い求めた華やかな雛人形が数多く展示されます。
「ひな市(ひなまつり)」は、紅花交易によりもたらされた文化として、日本遺産「山寺と紅花」構成要素としても認定されています。

本日は、「やまがた雛のみち」のなかのひとつ、尾花沢市の雛人形展示情報をお知らせします。

~「大正ロマン漂う銀山温泉」と「芭蕉10泊のまち」尾花沢のおひなさま~

◆会場:芭蕉、清風歴史資料館
◆期間:2/27(木)~3/24(火)
◆時間:9:00~16:30
◆休館日:水曜日(祝日の場合、翌日の木曜日)
◆入館料:大人210円、学生100円、中学生以下無料
◆所在地:尾花沢市中町5-36
◆問合せ:芭蕉、清風歴史資料館0237-22-0104

 

 

◆◇尾花沢市で見ることのできる日本遺産「山寺と紅花」構成文化財は以下のとおりです◇◆

最上川
県土を貫き日本海に注ぐ母なる川。流域面積は山形県の面積の約75%にあたり、日本三急流の一つ。最上川の氾濫原と朝霧や朝露が降りやすい気象条件が紅花栽培に適し、沿岸の集落が紅花の主要な産地となりました。紅花は最上川舟運により上方に運ばれました。

花笠まつり
威勢のいい掛け声と花笠太鼓の勇壮な音色の中、山車を先頭に、あでやかな衣装の踊り手が花笠を手に豪華な群舞を繰り広げる山形の夏まつり。花笠は、紅餅を筵(むしろ)に広げて干す様子を表しており、踊り手が練り歩くさまは一面の紅花畑が広がる光景を再現しています。

芭蕉、清風歴史資料館(旧丸屋鈴木家住宅)
江戸時代、紅花商人(豪商)として活躍した鈴木清風を紹介する資料館。江
戸時代の創建で、土蔵造りの「みせ」には、防火扉の蔀戸をつっており、母屋は雪国に特有な通り土間を設けた中門造りになっています。俳人でもあった清風に山寺参詣を勧められた芭蕉はその道中、紅花畑や山寺で名句を残しました。

ひな市(ひなまつり)
紅花交易の帰り荷として当地に残る雛人形は、毎年2~4月に各地で開催されるひな市に合わせ、自宅や蔵などを開放して雛人形を公開します。ひな市は当地の春の風物詩。露店が立ち、にぎわいます。

尾花沢雅楽 尾花沢市指定
江戸時代、紅花交易が盛んだった頃、最上川舟運を介しもたらされた宮廷の風雅な調べが念通寺を中心に伝承されています。尾花沢の鈴木久左衛門家に与えられた雅楽88曲、伝授された免許状が今も残っています。

尾花沢まつり囃子 尾花沢市指定
花笠まつりの初日(毎年8月27日)に行われる諏訪神社祭。その祭り囃子は紅花交易が盛んだった頃、最上川舟運を介しもたらされた宮廷の流れをくむ組曲。尾花沢の鎮守諏訪神社の遷宮式を祝う催し物の一つとして奉納されたといわれています。

芋煮
江戸時代、紅花を運んだ最上川の船頭が、地元の里芋と帰り荷の棒鱈を京都の料理を参考に甘辛く煮て河原で煮て食べたことが発祥と伝わる当地の郷土料理。河原で食す「芋煮会」は山形の秋の風物詩。現在の牛肉スタイルになったのは明治の初期とのことです。

おみづけ(近江漬け)
江戸時代、当地に移り住んだ近江商人は堰に流れる野菜くずも無駄にせず、青菜、大根葉、かぶの葉を細かく刻んで、合わせて塩漬けにしたのが始まりとされています。「近江漬(おうみ
づけ)」がなまって「おみ漬け(おみづけ)」となったといわれます。

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